Q & A
パートナーズプロジェクトでは、法律・税務・社会保険に関して、日常よく出くわす身近な問題を中心にQ&A形式でわかりやすく解説しています。
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2020.03 試用期間の延長は可能か
試用期間の延長は可能か
可能です。ただし延長できる旨を就業規則に定めましょう。
入社後一定の期間を試用期間として実際に働いてもらい、社員として適格であるかどうかを判断するため試用期間を設けている会社は少なくありません。一般的に3ヵ月~6ヵ月と定めているところが多いようです。
本来、採用選考のときに適格性も検討し決定しているはずであり、ある程度の期間を働いてもらえば判断できるはずですが、この試用期間中に、労働者の勤務態度、能力、技能、協調性など、どうしても社員としての適格性を判断できない時は、やむなく試用期間を延長することもできますが、試用期間を延長するためには労働者側へ十分な配慮と事前通告が必要です。
・就業規則に試用期間を延長する可能性について定めている
・採用時に、試用期間が延長される可能性について合意している
・試用期間を延長するにあたって明確な理由がある
・延長期間が正当な長さとなっている
また、勘違いしてはならないのは、試用期間は基本的には新入社員の配属先等を見極めるためのものであり、本採用の可否を判断するためのものではありません。通常は試用期間を終えた労働者はそのまま正社員として雇用します。