Q & A
パートナーズプロジェクトでは、法律・税務・社会保険に関して、日常よく出くわす身近な問題を中心にQ&A形式でわかりやすく解説しています。
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2018.05 新しい非課税措置(つみたてNISA)とは
平成30年1月から新しい非課税措置(つみたてNISA)が始まったと聞きました。
どのようなものですか?
また、何か注意する点はありますか?
つみたてNISAについて簡単に説明すると
・最長20年間、配当等・譲渡益が非課税
・年間40万円まで購入可能(20年間で最大800万円)
・定期的に継続して投資を行う
といった特徴があります。
注意点としては
・対象者は日本在住で20歳以上
・投資対象商品は一定の条件を満たす投資信託等
・「つみたてNISA」と「NISA」はどちらか一方を選択
・非課税口座以外で保有する上場株式等の配当等や譲渡益との損益通算や繰越控除をすることはできない
といった点に注意が必要です。
「つみたてNISA」は非課税口座内の少額上場株式(※)等の配当等、譲渡益について非課税対象となっており、非課税期間は最長で20年となっています。
※少額上場株式等の範囲(投資対象商品)は上場投資信託(ETF)・公募株式投資信託など「商品性について一定の要件を満たしたもの」です。
また、対象者は口座開設の年において20歳以上の日本国内居住者となり、「つみたてNISA」と「NISA」はどちらか一方を選択して利用可能です。
なお、口座開設(投資)可能期間は2018/1/1~2037/12/31までの20年間となっています。
口座開設可能数は1人1口座となっていますが金融商品取引業者を1累積投資勘定(各年分)ごとに1年単位で変更可能です。
非課税投資額は新規投資額で毎年40万円を上限とし、未使用枠は翌年以降の繰越はできません。
非課税投資総額は最大800万円(40万円×20年間)で、少額上場株式等の範囲(投資対象商品)としては上場投資信託(ETF)・公募株式投資信託など「商品性について一定の要件を満たしたもの」となっています。
注意点として非課税口座で取得した少額上場株式等を売却したことにより生じた損失はないものとみなされ、非課税口座以外の保管口座(特定口座や一般口座)で保有する上場株式等の配当等や譲渡益との損益通算や繰越控除をすることはできません。