Q & A
パートナーズプロジェクトでは、法律・税務・社会保険に関して、日常よく出くわす身近な問題を中心にQ&A形式でわかりやすく解説しています。
ぜひ日頃の経営問題の解決にお役立て下さい。
2016.12 インターネット上の画像の利用について
会社で資料を作成する際に、インターネット上で見つけた画像を使用してもよいでしょうか。
会社の内部で資料を作成 ・ 使用する場合であっても、著作権者の許諾無く利用すれば、著作権侵害となる可能性があります。
著作権法では、著作権者本人にのみ、複製できる権利を認めており、著作権者以外が無断で利用してはならない旨を規定しています。
確かに、許諾無く著作物を利用できる例外規定として、著作権法第30条では、個人的又は家庭内における私的利用のための複製を認めています。
しかし、会社で利用する場合、個人的または家庭内における複製・利用ではなく、営利を目的とした法人での利用となるため、私的利用目的の複製とは認められません。
したがって、会社で資料を作成する際に利用する場合であっても、営利目的での利用・複製となりますので、著作権者の許諾無く利用すれば、著作権侵害となる可能性があります。
また、インターネット上で公開され、画像などを自由に利用できるとされる、いわゆる「フリー素材」についても注意が必要です。
自由に利用出来ると思われているかもしれませんが、利用規約に「営利目的のための利用を禁止する」といった旨の記載がされている場合があります。フリー素材だからといって安易に利用せず、まずは利用規約を確認しましょう。
参考文献<相澤英孝 編著 『知的財産法概説 第4版』 弘文堂>