Q & A
パートナーズプロジェクトでは、法律・税務・社会保険に関して、日常よく出くわす身近な問題を中心にQ&A形式でわかりやすく解説しています。
ぜひ日頃の経営問題の解決にお役立て下さい。
2018.11 最低賃金制度について
最低賃金の引き上げが、新聞等で報じられています。
アルバイトを雇っているので影響があるか気になります。どのような制度なのか、具体的に教えてください。
最低賃金制度は、働く人に賃金の最低額(最低賃金)を保障するものです。
最低賃金制度とは、法に基づき国が賃金の最低限度を定め、“使用者はその最低賃金額以上の賃金を支払わなければならない”とする制度です。仮に、最低賃金未満の賃金を支払った場合には、最低賃金との差額を支払わなければなりません。また、労働者との合意の上の金額であっても、最低賃金未満の場合、合意は無効とされます。違反に対しては、罰則(罰金)も定められていますから、アルバイトの給与水準が最低賃金を上回っているか、確認してみましょう。
最低賃金はすべての労働者に適用される都道府県ごとの最低賃金(地域別最低賃金)と“北海道の乳製品製造業”などのように、特定地域内の特定の産業に適用される特定最低賃金が定められており、高い方の賃金が適用されることも覚えておいてください。
実際に、最低賃金との比較にあたっては、臨時に支払われる手当、時間外割増や休日割増、通勤手当等は除いて比較することにも注意が必要です。
参考文献<厚生労働省 ホームページ>