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雪囲い外しと、経営の『春支度』

雪囲い外しと、経営の『春支度』

税理士 安達勉

長岡の3月。街のあちこちで雪囲いを外す「囲い取り」が始まると、ようやく厳しい冬の終わりを実感します。庭木を雪から守ってくれた竹や縄を片付け、春の光をいっぱいに浴びせる。この「守りから攻めへ」の切り替えは、実は会社経営における年度末とよく似ています。

多くの法人にとって、3月は利益の着地を決める大切な時期です。税理士の視点で見ると、税金を減らしたい一心で、闇雲にお金を使って経費を増やすのは、少しもったいない気がします。それはまるで、冬を越したばかりの庭木を、春先に自ら切り倒してしまうようなものだからです。本当の意味で会社を守る「囲い」とは、ただお金を使い切ることではありません。手元に現金を残しながら、いざという時に会社を助けてくれる「蓄えの仕組み」を作ることです。

例えば、古くなった道具の新調や頑張った社員への決算手当は、会社という木を育てる「肥料」になります。また、将来お金が戻ってくる共済制度の活用は、来シーズンの大雪に備えて、より頑丈な屋根を架ける作業に似ています。

4月からは新年度。囲いを外した後の庭木が力強く芽吹くように、皆様の会社も「守り」で蓄えた力を、未来への「攻め」の投資に変えていきませんか。雪解けの次は、新緑の季節です。会社の「根っこ」を強くする賢いお金の残し方、一緒に考えていきましょう。

プロフィール

安達 勉

安達 勉ADACHI Tsutomu

  • 税理士