年年歳歳
「年年歳歳花相似、歳歳年年人不同」浦沢直樹著MASTERキートンで知った言葉です。私の解釈は、来年もまたこの場所にこの花は花を咲かせるが、今年一緒にこの花を見た隣の君が来年も傍らに立っていてくれるとは限らない、人の栄枯盛衰を語った漢詩である、です。しかし、昨今はこれが逆転してきていると感じます。あまりの暑さに花が咲かない、ブドウは色づかない、なんなら秋に桜が咲く。対して人は、医療の発達で死ななくなってきました。AIがもっと発達し、人の意識が消えなくなれば、死が無くなる?わたしと君が来年もここにたたずむことができても、リアルの花が咲いてくれない。もっとも人がデジタルになるなら花もフェイクでかまわないという考えもあってしかるべき?
さて、これを経営目線で見てみましょう。商売において大切なのはリピーターの確保です。いつでも同じ商品、同じサービスを提供し続けることができると経営は安定します。言葉では簡単に言えますがこれは至難の業です。娑婆の変化にアジャストしつつ、同じクオリティ、価格帯、提供タイミングを保たなければいけない。「年年歳歳、店同じくして、年年歳歳、人同じく」 決算申告を迎える際に経営者様と打ち合わせをさせて頂きますが、いつも年年歳歳。。。を思い出しています。そして毎年花粉症に苦しんでいます。はくしょんっ。
プロフィール

鈴木 大滋SUZUKI Daiji
- 税理士