拝啓経営者殿

for Manegers newsletters
TOP 拝啓経営者殿

中小企業における「人的資本経営」のすすめ

中小企業における「人的資本経営」のすすめ

コアコンサルティング 中小企業診断士 土田 正憲

人材を「資本」と捉え、その力を引き出すことで会社の価値を中長期的に高めていく経営のあり方、それが「人的資本経営」です。社員を将来に向けた投資対象とみる経営手法です。近年、この考え方は注目を集め、国もその重要性を強調しています。

人的資本経営は、事業承継を考える経営者にとって特に重要な視点です。事業承継というと、株式や財産の引継ぎに目が向きがちですが、実際には「人」の承継が成否を左右します。後継者の育成はもちろん、社員の知見をどう引き継ぐか、若手社員をどう戦力化するかなどが承継後の会社の安定と成長を決めます。

人的資本経営で重要なのは、経営の方向性と人材戦略を結びつけることです。承継後にどのような会社を目指すのかを明確にし、その実現に向けて、どのような人材を育て、配置していくのかを考える必要があります。これは、後継者に経営を「任せる」ための準備でもあります。

まずは、社員一人ひとりのスキルや強み、育成の仕組みを整理し、人材の現状を把握することから始めましょう。人を育て、活かす土台が整っている会社ほど、事業承継は円滑に進みます。人的資本経営は、会社と次世代をつなぐ、重要な経営の取り組みなのです。

プロフィール

土田  正憲

土田 正憲TSUTIDA Masanori

  • 中小企業診断士
  • 1級販売士
  • 事業承継士
  • 事業承継アドバイザー
  • コアコンサルティング 代表