最近、「ベーシックインカム」（ＢＩ）という言葉をよく見かけるようになりました。

ベーシックインカムとは、社会保障制度の一種で、すべての人々に無条件に最低限の生活を送るのに必要なお金を一律に給付する制度です。ZOZO前社長で実業家の前澤友作氏が「前澤式社会実験」として発表したことでも知られていますが、要するに働かなくても最低限の生活資金がもらえるという仕組みです。また世帯ではなく、個人単位で給付されることも特徴的です。

保障制度としては有用だと思いますが、議論すべきことはまだまだあります。

いくら給付するか――、多すぎれば誰も働かないし、少なければ保障が不十分になってしまう。

どうやって給付するか――、マイナンバーと口座が連動すれば可能でしょう。

財源はどうするのか――、所得税等の増税による補填が考えられます。

ＡＩの進化で仕事が減り失業が増え、貧富の差が拡大すれば、このような保障制度の議論はさらに発展していくでしょう。

そして、ベーシックインカムの最大のメリットは、人を自由にすることにあります。

最低限の保証が約束され自由になった未来の社会はどのようなものになるでしょうか。

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プロフィール

鹿住 拓郎KAZUMI Takuro

• 税理士