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「ほうれんそう」を「おひたし」に

「ほうれんそう」を「おひたし」に

社会保険労務士 大谷 実

「うちの部下は報連相が不十分で・・・」といったお話を伺うことがあります。報連相は「報告、連絡、相談を確実に行ってください」という意味でつかわれることが多く、職場のコミュニケーションにおいて、もっとも重要な考え方の一つです。

また、報連相には「おひたし」という考え方もあり、これは、報連相を受ける上司の側の考え方で、次の頭文字をとったものです。報連相を受ける際に、上司がこのような点に気をつけないと、部下にとっては報連相を行い辛い雰囲気となってしまい、報連相がうまく回らなくなってしまいます。

お 怒らない
ひ 否定しない
た 助ける(必要であれば)
し 指示する

現在では、部下が守るべきルールとしてとらえられている報連相ですが、提唱者である山崎富治氏によると、本来は、「報告・連絡・相談が気軽に行える風通しの良い職場環境をつくりましょう」という上司にとっての心構えであり、「おひたし」はそのための注意点というべきものです。

「最近、報連相が不十分だな・・・」と感じたら、今一度、報連相を受けた時のことを振り返ってみてはいかがでしょうか。その際には「ほうれんそう」を「おひたし」にすることをお忘れなく!

プロフィール

大谷 実

大谷 実OOTANI Makoto

  • 社会保険労務士