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■Q&A【法律】
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ここでは、法律・税務・社会保険に関して、日常よく出くわす身近な問題を中心にQ&A形式でわかりやすく解説しています。日頃の経営問題の解決にお役立て下さい。

16/03 法律-168 自筆証書遺言と公正証書遺言の違い

 昨年12月に父が急死し、荷物を片付けていたら、遺言書が3通出てきました。

 2通は自筆で昨年10月(遺言@)と11月(遺言A)に書いたものですが、11月に書いた遺言書には日付が書いてありません。

 もう1通は昨年2月に作成された公正証書遺言(遺言B)でした。

 どれが、遺言書として有効でしょうか?

遺言書として有効なのは自筆で書いた昨年10月(遺言@)の遺言です。

解説

 亡くなった方が、生前、死亡後の遺産の処分を記したものが「遺言」です。

 遺言があると、法律で決められている法定相続分よりも、優先します。すなわち、遺言の内容が、最優先(1番目)となるのです。

 この様に法定相続分に優先する「遺言書」は、法律で決められた方式・要件を完全に満たす必要があります。要件の一部を欠くと、遺言としての効力が発生しないのです。

 自筆証書遺言の要件は、遺言者が全文・日付・氏名を自書し、押印しなければなりません。設例の遺言Aは、「日付」がありませんので、無効です。

 また、同一人が複数の遺言を作成した時、新しく作成されたものが有効とされています。

 注意してほしいのは、自筆証書遺言も公正証書遺言も、効力に違いは無い事です。

 このことから、設例では、遺言@が、遺言Bに優先する事になります。

 いずれにせよ、遺言書の原本・正本を持参して、専門家に相談して下さい。

(平成28年3月掲載)

※本問は掲載時点の法律・法令等に基づいて作成されていますので、その後の改正等に御注意下さい。また、本問を参考に意思決定をする場合は、必ず信頼できる専門家の助言、確認を受けていただくよう、お願い致します。

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